○…「勉強するなら地元・京都の選手をお手本に」。左京区の少年野球チーム「オール葵ジュニア」は小学１年生から６年生まで２２人がユニフォーム姿で観戦。竹下忠伸監督は「各自のポジションを良く見て攻めの姿勢、守りの動きを勉強するように」と指導した。将来は甲子園出場を目指すという高木大典君（市立葵小４年）は「今日の目標は鳥羽が勝つこと」とメガホンをたたく手に力を込めた。

○…ホテルトーコー新大阪（大阪市淀川区）の根川安夫さん（５９）は、宿泊している学校の試合日には、甲子園に足を運んで、スコアをつけながら観戦する。鳥羽（京都）も同ホテルに宿泊しており、根川さんの鳥羽評は「守備の基本がしっかりしています」。 

○…野球部の大躍進で、鳥羽高で行われた職員会議は、今春に赴任した教諭８人と事務職員３人の紹介もそこそこに切り上げられ、甲子園の応援に。「新鮮な気持ちで学校の雰囲気を味わえたら」と、乙訓高校から赴任した高木貴行教諭（３６）は、スタンドで応援団に溶け込んで声援を送った。 

○…鳥羽高校の初代・城戸秀夫さん（６９）＝伏見区＝、３代目・南任鉄雄さん（６７）＝舞鶴市＝、４代目・池田靖さん（６５）＝西京区＝の歴代校長３人が、アルプス席に並んで観戦した。城戸さんが校長だった１９８４年７月２２日、鳥羽野球部の公式戦デビューで、宇治に０―２２で破れた“苦い記憶”があるだけに、感慨深そうに見つめていた。